ついに明日は放送コンテスト！！
作品のテレビドラマ・テレビドキュメントも完成したし(スレスレだったけど)、
これであとは個人練習だけだーと思っていると。


顧問の先生からメールが。

『もず、おはよう。作品に致命的な欠陥あり。今日の昼休みに直そう！』


そして２通目、

『やんにも同じ内容を伝えてくれ。やんにメールが届かない。
　とにかく２作品とも、重大な欠点あり。このままだとマズイ！』


あいにく２通目は気付かず。
しかし先生の思いが通じたのか、やん先輩は朝のＳＨＲ前に姿を現してくれました。


早速びっちり欠点がかかれたメモ帳を渡される私とやん先輩。
ざっと目を通したところざっと10つはある。

私：「。。。ドラマだけでこんなにあるのに、
　　　ドキュメントも合わせて昼休みにやるんですか？」

先生：「今週からテスト１週間前で部活停止期間だからなぁ～。
　　　　まぁ、大会前だからちょっとは残ってもいいと思うけど」

とか何とか言って結局昼休みじゃ間に合わず、放課後。
他の局員はみんな帰ってしまいました。

途中で用事のため顧問の先生も抜けてしまって、
取り残された私とやん先輩。

ところでこの局長ともずくさん、最近至る所ですれ違いが起こる。

やん先輩はドラマでも局長役、
しかし変な模様の入ったジャンパーを大切にしている
ちょっと変わった先輩という設定のため、無地の上着に色々描きまくったところ、
「心臓に毛とか生えてたら面白くないですか？」とのあんずチャンの提案で
こんなロゴ登場。

作品の編集をしている時に軽い気持ちで
「コレキモさ倍増でしょｗｗ」
と言ったら聞いていた先生が
「それってやんのことをキモいって言ってるのか？！
　０には何かけても０だけど倍増ってコトは少なからずキモいってコトなのか？！」
と言いだし、隣にいたやん先輩はがっくり項垂れて暫く口を利いてくれなくなりました。

いや、先輩じゃなくてハートがキモいって言ったんですけど。

その腹いせか先輩は先輩で、
私が出来なくて悩んでいる巻き舌をしきりにやってみせては得意気な顔をするのでした。


。。何のいがみ合いだよ？！


とまぁそんな２人が２人きりになったのだから、大人しく待ってるわけが無い。
他の先生に見つかったらただじゃすまされないので廊下にこそ出ないものの、
局室では凄まじい戦いが繰り広げられていました。
厳密に言えば自分自身との戦い。

先輩・私：「トイレ行きたい。。。」

定時制の授業が始まってしまった今、局室を出れば先生がいっぱいいます。

私：「。。大変なことになってきましたね。。」

先輩：「こうなったらいっそこのお茶を飲み干して残ったペットボトルに。。」

私：「あっいいんですか？有り難う御座います、では遠慮なく」

先輩：「バカヤロウ、自分のは自分のペットボトルで処理すれよ」

私：「何言ってんですか！私のは使い回しなんですよ！！
　　　毎回容器洗ってお茶入れてるんです！そんな真似できません」

先輩：「そんなモン洗えば大丈夫だって」

辛さのあまりプライド捨ててますね。
結論、切羽詰った時に人と話はしない方がいい。
先生は30分で用事を終えてきたので、何とか命拾いしましたｗ


というわけで作業続行、終わったのは７時過ぎ。
普通なら平日の部活もとっくに終わっている時間です。

先輩：「お疲れ～。明日はまぁ個人を頑張ろう、
　　　　言っとくけど俺もずには絶対負けねぇぞ」

私：「何の決意表明ですかっ！
　　　大体先輩アナウンス部門でしょ、朗読の私と比べようが無いじゃないですか」

先輩：「まぁそれは確かにそうだな。それじゃまた明日」

そう、私の敵はやん先輩じゃなく他校の生徒と帝さんなのです。
それでも帝さんとは同じ学校の放送局やってる縁なので一緒に全道大会に行きたい！
そんなわけで彼に「目指すは同点１位！」とメールを送ったところ、
「それって普通に１位取るより難しいだろ」と返されました、もずくです。ｗ

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